この記事ですることデスクワークや運転のあと、安定した椅子に座ったまま臀部まわりを穏やかに伸ばしたい場面。
専用の運動器具は不要です。準備するもの:車輪のない安定した椅子。
院で個別に説明を受けている場合は、その内容を優先してください。
痛み・しびれ・めまいが出たら中止してください。強い症状や外傷がある場合は、実施より相談を優先します。
実施前に確認すること
- 車輪のない安定した椅子を選び、ぐらつきや転倒の心配がない。
- 足首を反対側の太ももへ乗せた時点で、股関節や膝に鋭い痛みが出ない。
- 人工股関節術後、外傷直後、医療機関から動作の制限を受けている状態ではない。
右足を上げる臀部ストレッチ
片側20秒を1回から。余裕があれば2回まで
車輪のない安定した椅子。本人の右足を上げる例です。
準備・両足を床へ

椅子の中央から少し前へ座り、両足を腰幅に。左右のお尻へ均等に体重を乗せます。
固定:お尻と椅子の接点
右足首を乗せる

右足首を左太ももへそっと乗せます。手は足首やすねを支えるだけ。膝を押しません。
固定:左足は床。手は支えるだけ
軽く伸ばす・20秒保持

股関節を支点に、骨盤と胸を一緒に少し前へ。背中を強く丸めません。
固定:左足とお尻は安定。右膝を押さない
戻す
まず上体を起こします。その後に右足を床へ下ろして両足をそろえ、反対側も同じ順番で行います。
痛み・しびれが出たら中止。院で教わった範囲・回数を優先してください。
回数・時間・頻度の目安
- 片側20秒を1回から。余裕があれば2回まで。
- 左右とも、痛みのない範囲で行う。左右差を無理にそろえない。
- 座り時間の区切りなど1日1〜2回を一般的な目安とし、院で指定がある場合はそちらを優先する。
呼吸と力加減
10段階で2〜3程度の、気持ちよい手前を目安にします。呼吸を止めず、20秒の間に痛みが増えるならすぐ戻してください。
よくある間違い
- 腰を強く丸め、深く倒れることを目標にする。
- 手や肘で膝を強く下へ押す。
- 反動をつけて前後へ揺れる。
- 足首ではなく、膝の関節部分を反対の太ももへ乗せる。
その場でやめる目安
- 股関節の前、膝、腰に鋭い痛みが出る。
- 脚へしびれや力の入りにくさが広がる。
- 姿勢を戻しても痛みや違和感が残る。
運動を続けず、状態の確認を優先してください
- 転倒や外傷後、脚の付け根や膝へ体重をかけにくい。
- 夜間も続く痛み、徐々に強くなる痛み、発熱を伴う。
- 腰から脚への進行するしびれ・筋力低下、排尿・排便の異常がある。
参考にした公的・専門資料
- 厚生労働省 e-ヘルスネット『ストレッチングの実際』
- South Tees Hospitals NHS Foundation Trust『Gluteal stretch – in sitting』
- 日本整形外科学会『腰痛』
上記資料の考え方と、Rikiyaの現場経験をもとに、一般の方が見返しやすい順番へ整理しています。